ユーアイ精機株式会社
製作計画の段階で、今回のプロジェクトでは 過去に実績のある3種の金型を用いたモデル製品 を試作することが決定しました - 各モデルには固有の “金型技術とプレス技術” が反映されており、マグネシウム素材の特性との関係性を図るのに妥当であろうと判断したからです。
しかし、全てが一回でうまくいくとは思われませんし、場合によっては「全てダメだった」という(情けない)結論になることも現実的に考えられます... いずれにしても トライ・検証・練り直し を繰り返す正念場のステージでありますので、こちらでも “時系列的にリアルな構成” にて、ご紹介をさせて頂きました。
(材料入手に時間がかかったため)当初の予定よりも遅れた形でこの段階を進めていく中で “当初の予定よりも早まった” 案件がありました... それが「展示会の開催時期」です。出展を予定していた しんきんビジネスフェア 2012 は例年ですと10月下旬頃に開催されていたのですが、今年は9月上旬との通知があったため最終成果を展示するには早過ぎる開催になってしまいました... そこで今回は これまでの過程の中間報告と位置づけ、事業への理解と展開を促す機会 と捉え、展示準備を開発と平行して進めていく、ということにしました... そのため、結果的には大変に慌しい期間となってしまったのですが。
『中間報告用 展示パネル』から
・展示会時点での中間状況を概説
・現況と現時点で判明している課題を例示
・主要製品で具体的な検証ポイントを例示
・プロジェクトで進行中の「サブステップ」を示す
※ 左イメージをクリックして PDF をダウンロードできます。
(上記は展示会時点での最新情報になりますが) ここでは プレ・トライ/トライⅠ/トライⅡ という表現で「サブ・ステップ」を示しています。現実的な進め方としては、個々のモデル製品に対し各ステップで固有の課題を検証していく流れとなりますので、展示会では 各製品のトライⅠ結果 を「製作過程の映像」「失敗例・成功例」を通じてご紹介するイメージより出展内容を検討しました。
せっかくの展示会ですので、より多くの人に分かりやすくプロジェクトを紹介したいと考え、(急ではありましたが) “プレス試作・トライの動画” を制作することにしました。
動画を制作したのは、特に技術系の方なら “実際に製作しているトコロ” を見たいのでは?と思ったこともありますが、現実的には展示会時点で「技術的な詳細情報や紹介文献、リーフレット」等の準備が未整備だったため 本当に “室温” でプレスしたの? と懐疑的に思われるケースもあるのでは... と危惧したからでもあります... しかし実際に、展示会の際に同じ質問が多くの方から寄せられましたので “百聞は一見に如かず” の効果がありました。またそれは同時に このプロジェクトの新しさ を、私達自身が驚きと共に改めて実感することになったのでもありますが...
プロジェクト当初の計画でも予定していた展示会 「しんきんビジネスフェア 2012」 では ものづくりゾーン のブースに出展、活動の中間報告をいたしました。
準備もほとんど終わった展示会の前日(9月5日)、偶然ではありますが、このプロジェクトが 中部経済新聞 の一面に紹介されるという栄誉に恵まれました... 一ヶ月ほど前に取材を受けてはいたのですが、特に掲載のご連絡も頂いてなかったので、てっきり“ボツ”になったものと思っていたのですが... 正直、一番驚いたのは私達だったと思います(笑)。
※ 右の記事写真をクリックすると、大きな画像でご覧になれます。
実際に、この記事を見て展示会にお越し頂いた方もかなりいらっしゃいましたので、プロジェクト推進者としても 情報発信の重要性 を改めて感じることとなりました。
今回が 初出展と同時に中間報告 にも当たりますので、コンセプト的には「プロジェクトの全体像」を分かりやすくご紹介するようにポイントを絞り、展示ブースを企画しました。
最終的には、プロジェクト全体の構想や目的、プランニング、運用ツールのご紹介を 「パネル展示」を用いた導線 で示し、その先に現在進行中の製作過程の紹介を 「動画映像・トライ製品」の実態的な展示 で示す... というコンセプトでブースを制作・装飾しました。
展示会の会期が1日だったことに加え、製造業に限定されない様々な産業界からの出展がある “トータル・ビジネスフェア” でしたので 「当社には、ほとんど人が来ないんじゃないかなぁ?」 と思っていたのですが...
結果的には - 先の新聞効果も加わり - 開場直後から「当社ご指名」で会場へお越し頂く方々がいらっしゃるなど予想以上の盛況となりました。会社そのものにとっても初めての出展だったため、スタッフは内心オロオロとしていましたが...
ということで1日が終わってみますと、名刺交換をさせて頂きお話を伺った方々だけでも 30社50名以上 の皆さまにお越し頂いたことが分かり、大変に有益な情報交換の場となることができました。この場を借りまして、ご来場の皆さまには改めて厚くお礼を申し上げます。
※ 出展ブースの写真は PDFアイコン をクリックしてご覧頂けます。
今回、出展という “情報公開” を経て、プロジェクトが得た反省・反響は、以下の様になります。
今後はこれらの点を踏まえつつプロジェクトの最終段階を進めてまいりますが、これまでの進捗と開発の現状を鑑み(現時点で)いくつかの計画変更も想定しています。それらに関しても、追ってこのサイトでご報告をさせて頂きます。
from ; 水野 (調達:社長)
展示会では多くの皆さまにお越しを頂き、本当にありがとうございました。プロジェクトについて暖かい応援を頂きました反面で「まだまだ不十分」な点も多くあることを自覚しました... この想いをこれからの後半ステージに活かせるよう、最後まで頑張ります!
from ; 青木 (展示企画)
「限られた予算内で、見栄えよく分かりやすい展示を」とのお達し(?)を受けまして、今回のブースを企画いたしました。大きな制作物はパネル位でしたが、ビデオ制作や試作品の陳列配置等ではプロジェクトの皆様の多大なご協力を仰ぎながら何とか期限までに完成し、出展を果たすことができました。